春2冠を羽田盃2着、東京ダービー4着で終えたナイトオブファイア(牡3、渡辺和)が10日、秋初戦の戸塚記念を快勝した。渡辺和師は「十分すぎるぐらいやってきました」と必勝態勢で臨んだという。「どうしても重賞未勝利というのが引っかかっていたので。今の体系で王道を歩むと、こういう馬が出てくるとは思うんですけど、だからこそ余計にここだけは」。南関東限定の3歳重賞では唯一となった牡馬が出られるS1の舞台。川崎でスクーリングまで行い、落としたくない一戦をものにした。

2歳時から中距離を中心に3歳ダート3冠に向けたローテーションで使われてきた。結果的に重賞初挑戦の京浜盃3着から3戦連続でナチュラルライズを相手にすることになった。「雲取賞に出ていたら」と師も苦笑いだが、目標がそこではないのだから仕方ない。

「大目標は1カ月後だけど、恥ずかしくないだけの作りで」という仕上げでの重賞初制覇。その大目標のジャパンダートクラシックに向け、すでに馬場入りも再開したという。「ケロッとしてます。調子の波がなくて、いい意味で振れ幅が少ないので」。反動の心配もなさそうだ。【牛山基康】