“200%の女”がやってきた。24、25日に札幌競馬場で行われるワールドオールスタージョッキーズ(WASJ)に出場するデルフィンヌ・サンチアゴ騎手(45)が23日、札幌競馬場を訪れた。タイグ・オシェア騎手(42)らとともに検量室、パドックなどを視察し、40分ほどかけて芝コースを1周歩いた。今回が初来日。サンチアゴ騎手は「きれいで、整理されているコースだと思います。装鞍所には扇風機が設置されており、1頭1頭にも配慮が行き届いていると思いました。全てのコンディションが馬にとっていいものになるように整備されている」と絶賛した。
サンチアゴ騎手は母国フランスでの女性騎手リーディングを通算10回獲得。96年から02年までは、7年連続で女王に君臨した。17年には総合リーディングでも初となるトップ20入り。今年6月には女性騎手初の仏通算700勝を挙げたパイオニアだ。
熱さを伝えて、強さを引き出す。セールスポイントを問われた同騎手は「ナーバスになっている馬にはリラックスをさせて、最後に力を出させる。乗り気じゃない馬には自分のエネルギーを伝えて、走れるようにしてあげる」と語った。研究熱心としても知られ、この春にWASJ参戦オファーが届いてからは札幌で行われたレースを何度もVTRで確認した。「能力が拮抗(きっこう)しているときにはジョッキーと馬のパワーが大事。馬も200%、私も200%の力を出す」。気迫の騎乗を見せる覚悟だ。
同い年のルメール騎手とは親交が深い。昨年、世界ランキング1位に輝いたイクイノックスの騎乗ぶりも当然チェックしており、日本での対決を楽しみにしているという。「日本で彼のキャリアを追いたいです」。初日のWASJ第1戦はプリティインピンク(牝6、小手川)、同2戦はエリダヌス(牝4、青木)、2日目の同3戦はフォーワンセルフ(牡5、小手川)、マイネルブリックス(牡3、黒岩)に騎乗予定。名手がそろう2日間で、全身全霊の手綱さばきを披露する。

