昨年3月に開業した栗東・福永祐一厩舎が29日、リニューアルされた新厩舎に移動した。移った先は、福永師の原点である北橋厩舎のあった場所。思い入れがある地からの再出発となる。
福永師は「ここからスタートという気持ち。施設的にも自分がしたい管理ができる。使い勝手の部分は慣れるまで時間はかかると思うけど、徐々に慣れていけば。こちらの意に沿ったように作っていただいた工務店の方々には感謝しています」と語る。
すべてがこだわり抜かれた厩舎となっている。外装はグレーを基調とする、落ち着いた色味のれんが風壁材を使用。内装は木の温かみを感じることができる板材で、暖色系のライトが厩舎全体を照らしている。
「馬は暗い方が落ち着くからね」
まるで高級ホテルのような空間は、馬ができるだけ快適に過ごすためのもの。“馬ファースト”の信念は厩舎作りにも反映されている。加えて、厩舎運営にとって必要不可欠な調教管理などの情報は電子化し、一括管理。設備面では、今までなかったタックルーム(馬具の保管庫)などが設置され、よりスムーズに調教が行われるような仕組みとなっている。
過ごしやすく、働きやすい環境を目指して-。昨年の厩舎開業の段階からスタッフと相談を重ね、完成した。「馬にとって厩舎は家で、スタッフにとってはオフィス。これから長くいる場所だから」と師。いよいよ30日から調教師・福永祐一の“第2章”がスタートする。【藤本真育】

