名古屋の風間八宏監督(57)が、史上9人目のJ1監督通算100勝に王手をかけている。過去8人の100勝監督は国内3冠のいずれかのタイトルを獲得しているが、風間監督は無冠。今季の名古屋は開幕3連勝で首位に立っており、自身初のタイトル獲得に向けても好スタートを切った。

J1の監督として、節目の200試合目の指揮となった9日のG大阪戦に勝利し、通算99勝37分け64敗とした。今季はその采配もこれまで以上にさえ、計9得点中4点をFW赤崎、FW相馬ら途中出場の選手がマーク。「1人1人がしっかりやってくれるし、誰を出しても期待に応えてくれる感触がある」という。

次節17日の東京戦に勝って開幕からの連勝を4に伸ばせば、名古屋としては96、07年に次いで12年ぶり3度目のクラブタイ記録。風間監督としても、元日本代表監督の西野氏、東京の長谷川監督に次いで日本人3人目の大台到達となる。【石川秀和】(ニッカンスポーツ・コム/サッカーコラム「データが語る」)