セルジオ越後「ちゃんとサッカーしなさい」

相手は香港錯覚するな 韓国戦が勝負/セルジオ越後

<東アジアE-1選手権:日本5-0香港>◇14日◇韓国

東アジアE-1選手権で日本は香港に5-0で勝ったが、僕としてはこの試合だけで個々の選手の評価はできないな。決して選手が悪いのではない。FIFAランク(日本28位、香港138位)が示すように、あまりにも両チームのレベルに差があって、参考にならないんだ。日本はプレスをかければすぐボールを奪えた。球を回して、ちょっとギアを上げればチャンスができた。相手は1対1も強くないし、GKも決してうまいとはいえなかった。

東アジアE-1選手権 日本対香港 前半、ミドルシュートを放つ小川(撮影・加藤諒)
東アジアE-1選手権 日本対香港 前半、ミドルシュートを放つ小川(撮影・加藤諒)

選手の評価というのは、どの相手に何をしたかだと思う。小川に責任はないけど、香港相手のハットトリックをどう評価していいのか? 韓国相手の1点の方が価値があるはずだ。

この試合は五輪代表世代が多く出たけど、東京五輪本番に向けての真の収穫はないよ。本番に香港のようなレベルのチームは出てきません。11月に日本が敗れたU-22コロンビア代表と比べれば分かりやすい。今回の香港相手に出来がよくても、世界に近づいたわけじゃないんだ。そこを錯覚しないでほしい。

今大会は最終戦の韓国戦に勝って、タイトルを取ってこそ、出場した意味が生まれるというものだろう。たぶん先発メンバーは香港戦から変わるだろうが、試合のレベルは必ず変わる。プライドをかけた根比べになる。ここでA代表、五輪代表への生き残りをかけた評価が生まれる。小川が出て1点挙げたら、あらためて評価したい。

韓国はFIFAランク41位と日本より下位だが、日本にとっては前回大会で1-4と完敗した雪辱もかかる。さらに今回は敵地だ。すべての面で相手が上だという気持ち、チャレンジャー精神で挑んでほしい。お互いに欧州組などを含むベストメンバーではない。だから、その国の選手層の厚さ、総合力が問われる。(日刊スポーツ評論家)

 ◆セルジオ越後(せるじお・えちご) 1945年7月28日、サンパウロ生まれ、日系2世。18歳で名門「コリンチャンス」とプロ契約。右ウイングとして活躍しブラジル代表候補にも選ばれる。72年来日。藤和サッカー部(現:湘南ベルマーレ)ではゲームメーカーとして貢献。辛辣で辛口な内容とユニークな話しぶりにファンも多い。

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