サッカーワールドカップロシア大会に出場する日本代表監督を9日に解任された、バヒド・ハリルホジッチ前監督(65)が27日午後4時から都内で会見を開いた。同氏は「残念ながら、真実を探しに来たと言ったものの、まだ見つかっていない」と解任の理由を見つけ切れていないと吐露した。その上で「何人かの選手が不満を言ったとは聞いている。選手は2名、いるのでしょうか? 不満を漏らしている選手は2名か?」と、自身の解任を日本サッカー協会(JFA)に強く求めた選手が2人いるのでは? との疑念を強調した。

 ハリルホジッチ氏は、自らに強い不満を持つ選手が、JFA田嶋幸三会長と、自身が監督だった当時、技術委員長だった西野朗監督らスタッフと“内通”していたと強調。「(2名の選手は)会長とやりとりしていて、テクニカルスタッフの何人かとも(やりとりしていた)。西野さんが、どのような役割を果たしたか知らないが(ベルギーのリエージュで)『注意した方が良い選手がいる、不満を漏らしている選手がいる』と言っていた」と、西野監督からも、選手が不満を漏らしていることをにおわす話があったことを明かした。

 その上で「問題があるのが本当なら、会長が事前に『こういう問題がある。ハリルどうする?』と言ってほしい。西野さんも警笛を鳴らしてくれれば…。(2人の選手は)あるスタッフとは話をしたのに、なぜ私のスタッフと話をしなかったのか?」と不満を口にした。

 またDF槙野智章(30=浦和)ら代表選手から、励ましのメールが来ていたことも強調した。広島DF丹羽大輝は、会いに来たという。ハリルホジッチ氏は「広島の丹羽大輝は、Bチームでたった1回、起用しただけなのに飛行機に乗って会いに来てくれた。解任が残念だという励ましのメッセージは15人くらい来ている」と繰り返し主張した。【村上幸将】