ワールドカップ(W杯)ロシア大会で16強入りした日本代表MF香川真司(29=ドルトムント)が21日、大阪・ヤンマースタジアム長居で西日本豪雨災害チャリティーイベント「#ShinjiDream Special in 大阪」を開催した。

 今年で5回目を迎えるイベントを急きょ被災地支援と銘打って、約3000人と交流。チャリティー抽選会で義援金20万9000円を集め「被災地の方々は、暑く、これからも大変。急な呼び掛けにも集まってくれた皆さんに感謝したいし、こういう活動を今後も続けて、協力していきたい」と思いを語った。

 サッカー教室で対戦した約100人の子供たちには「まだ世界の上に行けていない。みんなには、あの舞台に立つだけじゃなく世界に打ち勝ってほしい」。この日の前には、中高時代に留学した仙台でもイベントを行い「原点、初心を思い出せた。厳しい環境で戦ってきたことが自分のベースになっているんだなと。W杯では『おっさんジャパン』と言われたけど、毎年成長できている」と強調。一方で自己評価は厳しく「W杯では結局1点しか取れなかった。さらに欧州での厳しい戦いを通して、個を伸ばせるようチャレンジしていきたい」と話した。

 質問コーナーでは「東京オリンピック(五輪)にオーバーエージ枠で出たいか」と直球で聞かれ「正直、狙っていなかったけど」と苦笑い。「大きな大会。ぜひ日本のサッカーを世界に発信してメダルを目指してほしい。メンバーは(監督の)森保さんが決めること。そうですね、森保さんにアピールしておこうかな、と今、思いました」とリップサービスした。

 その森保氏が最有力候補になっているA代表の次期監督人事については「協会が決めることなので、特に気にはしていないですね。決まってからが大事だと思うし、そこで自分も経験を話して協力できれば。次の4年間、しっかりしたプランを持たないといけない」と語った。

 来週には出国する予定。「まずはドルトムントに帰って集中したい。代表が盛り上がったのはいいことですけど、代表だけじゃなく基本はクラブ。より厳しい環境を自ら生み出し、自分の強みを理解しながら、さらに成長していければ」と決意を新たにしていた。