柏はアウェーで全北(韓国)と引き分けた。前半から攻め込まれ、5分に左クロスから、同15分には右サイドのFKから、いずれも頭を合わされ、ゴールを決められたかと思われた。だがいずれもオフサイドの判定に救われた。その後もGK菅野孝憲(30)が好セーブを連発してしのいだが、2年前のACL決勝トーナメント1回戦で2戦合計5-2で勝利した相手に、勝ち点1を奪うのがやっとだった。

 試合前、エースの工藤壮人(24)は「今季は試合を自分たちでコントロールすることにテーマを置いている。ボールをつないで主導権を握るサッカーができればアジアでも戦える」と話した。だが自慢のポゼッションサッカーはほとんど機能せず。得点チャンスは試合終了間際の数分だけで、それ以外は放り込まれるロングボールの対応に追われた。それでも吉田達磨監督は「アウェーで全北はかなり激しくきたんで、満足していいと思います」とドローを評価した。