ひしひしと高まる期待に、得点とポーズで応えた。仙台戦の後半31分。浦和MF武藤雄樹(27)はヘディングでゴールを決めると、プロレスラー武藤直伝の「LOVEポーズ」を決めた。毒霧を噴くムタをまねたDF槙野が、横で水を勢いよく噴く豪華版。ひときわ大きな歓声に包まれた。

 「どうすか? 完璧だったんじゃないですか?」。試合後の取材エリアで、武藤が報道陣に確認した。6日にW-1後楽園大会を観戦し、ツイッター上で交流していたプロレスラー武藤と初めて会った。「硬いなぁ」と指の形を修正されるなど、ついにLOVEポーズを直伝された。

 それ以上の発見もあった。プロレスラー武藤はドラゴンスクリューや4の字固めなど、ファンが見たい技を惜しみなく披露。試合に負けても会場のファンを熱狂させた。武藤は「これこそプロ」と感銘を受けた。

 古巣仙台戦。しかもリーグでは開幕戦以来、得点がない。試合中も武藤コールが起きるなど、ファンはゴールを待っていた。重圧ではないかと心配するペトロビッチ監督から「ゴールを意識しすぎるな」と言われたが、それでもゴールにこだわった。「サポーターのみなさんは、僕にはまずゴールを望んでいる。それに応えるのがプロ」。ファンのために、ひた向きにゴールを目指す。【塩畑大輔】