3位の柏レイソルが、10位FC東京を4発で粉砕した。

 ホーム柏が先制した。前半28分、敵陣で東京のFW東からMF橋本へのパスが合わず、拾った柏FW武富がペナルティアークで左足を振り抜く。ゴール左に突き刺さり、先手を取った。

 対する東京は前節、安間新監督になって初勝利。勢いに乗りたいところだが、なかなかシュートまで持ち込めず、柏1点リードで前半を折り返した。

 後半開始と同時に、東京はMF柳に代えてFWピーター・ウタカを投入。すると6分、ウタカのロングランを起点にFW永井からFW大久保嘉にボールが届き、ゴール前で反転から右足シュートを放つが、戻ってきたDFに阻まれた。12分にもウタカのスルーパスから大久保嘉が粘って右足シュートに持ち込む。ゴールに向かったが、DF中谷が間一髪でクリアして失点を免れた。

 守備で流れを引き寄せた柏は13分にDF小池、14分にMFキム・ボギョンが惜しいシュートを放つ。そして15分、FWハモン・ロペスの左クロスにFW伊東が頭で合わせ、ゴールネットにたたき込んだ。伊東の東京戦3試合連続ゴールで柏が2点目を奪った。

 こうなると、もう柏は止まらない。22分には細かいパスワークから最後に伊東とのワンツーで抜け出した武富が、右足でゴール右上を射抜いて3点目。自身にとって2点目は、この日が27歳の誕生日を自ら祝うゴールとなった。さらに24分には、FWクリスティアーノが右足で直接FKを決めて4点目。グラウンダーでゴール右下に蹴り込んだ。

 4点ビハインドの東京は32分にウタカが自ら得たPKを決めて1点を返したものの、9月の公式戦4試合で3度目となる4失点以上と崩壊。柏は快勝で9戦負けなしと好調を見せつけるゲームになった。