北海道コンサドーレ札幌がJ2愛媛FC・MF白井康介(23)を獲得することが25日、分かった。完全移籍でのオファーを出しており、三上大勝GM(46)が本人に直接会って交渉済み。「うちのビジョンに好感を持ってもらった」と手応えをつかんでおり、今後は条件面などを詰め、確認でき次第、近日中にも正式に決定する見込みだ。

 優れたスピードとドリブルで切り込むサイドアタッカー。積極的に仕掛けて、チャンスメークできる選手で、大阪桐蔭時代には利き足は違えど、世界屈指のドリブラーの元オランダ代表になぞらえ「浪速のロッベン」と呼ばれるほどだった。クラブは右サイドでの起用を構想しており、将来的には1・5列目での活躍を期待。今季はリーグ戦42試合中41試合に出場、うち39試合先発で4得点と、中心選手としてチームを引っ張った。

 J1でのプレー経験はなく、本人にとっても移籍はステップアップするチャンス。すでに入団確実な川崎F・MF三好康児(20)浦和MF駒井善成(25)J2京都GK菅野孝憲(33)を含め、来季補強は白井の獲得でひと区切りとなる予定。三上GMは「能力のある選手が入ればチーム内で競争ができ、チームの目標も達成できる」としている。

 ◆白井康介(しらい・こうすけ)1994年(平6)5月1日、愛知県豊橋市生まれ。大阪桐蔭から13年に湘南入りし、同年はJFL福島ユナイテッドに期限付き移籍。14年に湘南復帰、9月28日J2岐阜戦でJデビュー。15年途中からJ2愛媛に期限付き移籍し、16年に完全移籍。J2通算91試合8得点。165センチ、63キロ。利き足は右。