【ホノルル(米ハワイ州)6日(日本時間7日)=保坂果那】北海道コンサドーレ札幌は、パシフィックリム杯(8日開幕)出場の2チームと練習試合を行い、連敗した。米プロリーグMLSのバンクーバー・ホワイトキャップス、地域リーグ・東北社会人リーグ2部のいわきFC戦(45分)との2試合で、わずか1得点7失点。ホワイトキャップス戦の後半途中から出場したFW都倉賢(31)が、次戦いわきFC戦でチーム唯一のゴールを奪い「自分の積極性や泥臭さがゴールにつながっている部分はある」と前を向いた。

 結果を求める男の意地だった。ハワイ入り後初めての実戦でホワイトキャップスに完敗。いわきFC戦も無得点と苦しい時間が続い32分過ぎ。3バックの左に入った田中から送られたロングボールに都倉が抜け出した。右足を大きく振り抜いたシュートは、J3琉球との沖縄キャンプ最終戦以来のゴール。「いかに自分らしさを出せるかをトライしている」と、自身が取り組むテーマをピッチで表現した。

 チームはミハイロ・ペトロビッチ監督(60)による改革中。掲げる攻撃的サッカーは、まだ定着していない。練習試合7戦で勝利は2つだけ。戦術理解に追われ、内容重視だった1次キャンプと異なる点について「失敗してもトライしていればいいという時期ではない。マインドのチェンジをしていかないと」と、都倉は力を込める。ストライカーとして本領発揮の1発で、背番号9は、まずは結果を出した。