ジェフユナイテッド千葉のマルコス・ギジェルモ・サムソヘッドコーチ(44)が、前半ロスタイム1分のフアン・エスナイデル監督(44)の退席を受けて、暫定で指揮を執った。

 試合後、会見にも出席したギジェルモヘッドコーチは、エスナイデル監督の退席処分を含めた審判の判定について聞かれ「ああいったこと(監督の退席)が今日、ありましたけれども、こういったことになって欲しいとは思わなかった。我々にとって、起こって欲しくないことだったので、良くも悪くも影響はあった」と表情を曇らせた。

 この日はエスナイデル監督の退席処分を受けて、ハーフタイムから暫定で指揮を執った。後半15分にMF為田大貴からFW清武功暉、同25分にはDF山本真希に替えて195センチの長身FW指宿洋史を投入し、4バックから練習でもやっていないという3バックに変える策も講じた。ギジェルモヘッドコーチは「勝つための最善の努力は尽くしたと思う。ゴールに1番近いところで正確性を欠いていた。でもチームは努力した。監督の退席前から為田の交代は考えていた。2人目のイブ(指宿)は、ゴール前に勢いと力強さを出そうと(思って起用した)。サイドのスピードを生かし、最後に決める…幾つかのオプションを使って近づいたが決めることが出来なかった」と悔しさをにじませた。

 それでも「(リーグ戦は)まだ始まったばかり。フアン(エスナイデル監督)も、いつも言っている通り、結果を求めて戦おう…引き続き努力するだけ」と気を取り直していた。【村上幸将】