今季横浜マリノスから加入した川崎フロンターレのFW斎藤学(28)が、5日のホーム・FC東京戦でリーグ初先発を務めることが濃厚になった。

 チームは4日、川崎市内で東京戦に向けて調整、斎藤は主力組でプレーした。

 斎藤は昨年9月末、右膝前十字靱帯(じんたい)を損傷。全治8カ月の診断も、回復への努力を続け、4月8日の横浜戦で公式戦に復帰した。

 既にアジア・チャンピオンズリーグ(ACL)では4月18日の蔚山(韓国)戦で先発を経験しているが、リーグでは初めて先発でピッチに立つことになる。

 斎藤は「準備することは変わらないです。何より、東京の試合は、順位的にもすごく大事な試合になる。いつも通りサッカーできれば」と話した。

 今季のリーグ戦は5試合で途中出場してきた。前節浦和レッズ戦は後半7分からピッチに入り「レッズ戦では長い時間をもらった中でいい仕事できなかったので。出たらちゃんとイメージを持ちながらできるようにしたい」と意欲を示す。

 「アピールすることも大事ですけど、チームが勝つためにどう貢献していくかが大事。ACLとは雰囲気違うと思うし、楽しんでサッカーできれば」

 ホームの等々力で、自身の持ち味をキックオフと同時に存分に発揮する覚悟だ。【岩田千代巳】