湘南ベルマーレがベガルタ仙台に完敗し、2連敗となった。

 前半は仙台の選手たちが「いつもの湘南とは違ってパワーがなかった」と振り返るように、激しい球際など「湘南スタイル」が影を潜め、前半だけで2失点。後半は立ち上がりから敵陣に押し込み、反撃に出たが時は既に遅かった。

 曹貴裁監督(49)は「プアーで情けない、何の言い訳も許されない前半を送ってしまい、心の底から申し訳ないと思います。7年間やった中で一番ひどかった前半。みんながやるべきことをしっかりやってない。ダメなチームの典型だった」と怒りを口にした。今季はガンバ大阪に20年ぶりに、浦和レッズに21年ぶりに勝利していた。GK秋元陽太(30)は前半30分にPKを止めるなど奮闘したが、前半の戦い方を悔やみ「1人1人が初心に戻ることができなかった。レッズ、ガンバに勝ったことで気が緩んでいた。サポーターやファンに申し訳ない。悔しい…」と人目をはばからず号泣した。

 MF秋野央樹(23)は、G大阪、浦和に勝利した後、前節柏レイソル戦で敗れたことを挙げ「戦術より気持ちの問題。レッズに勝ってJ1でやれるという気持ちになっていたと思う。レイソル戦でそこに気付かないといけなかった」と反省していた。