アスルクラロ沼津は4試合ぶりの白星を挙げ、2位に浮上した。ホームでザスパクサツ群馬に2-0。4試合ぶりに先発復帰したFW青木翔大(27)が、前半6分にPKで先制点。後半39分には、MF太田一輝(25)が今季初ゴールで突き放した。守備陣も今季9度目の無失点で、吉田謙監督(48)は「最後まで走り抜いた選手たちは素晴らしかった」と喜んだ。

 ケガ明けの頼れるエースが輝いた。開始早々に味方がエリア内で倒れてPKを獲得すると、青木がキッカーに名乗りを上げた。「リラックスして蹴ることができました」。迷いなく放ったシュートがゴール右上に突き刺さり、待望の先制点。5月3日の藤枝戦で右ひじ脱臼のケガを負ったエースFWが、自らの足で復活を証明した。

 この1点がチームとしても4試合ぶりの得点。左足で追加点を挙げた太田も「勝てたのは、DFが頑張ってくれているおかげです」と仲間に感謝した。

 今季勝利した7試合は全て無失点と、攻守の歯車がかみ合っている。次節はアウェー琉球戦。首位浮上の可能性もある一戦に向け、青木は「チーム一丸で戦います」と言葉に力を込めた。【神谷亮磨】