ガンバ大阪が痛恨の逆転負けを喫した。神戸から加入したばかりのFW渡辺千真(32)が、移籍後初出場初先発。2トップの一角で前半27分、MF高宇洋(こう・たかひろ、20)のスルーパスを受けて左足シュートを決めた。移籍後初シュートで先制点を奪ったが、後半に2失点。勝ち越しを許してからも攻撃の形はつくったものの、得点することはできなかった。

 就任6戦目の宮本恒靖監督(41)は「新戦力の活躍もあって目指すところは見えた。だけど後半になってボールの失い方が悪くなった」。ここ5試合は先制したものの、後半に失点する展開。追い付かれたが勝利した東京戦を除いて、後半ロスタイムに同点とされた磐田戦と札幌戦、逆転負けの名古屋戦、仙台戦と、いずれも追加点を奪えずに苦しんでいる。

 指揮官は「今日は1-2でビハインドがある中で攻めにいく時ペナルティーエリア内の精度が足りず、慌てた。倉田は後半最後まで走りきっていたけれど…。相手が守備を固める中で(攻撃の)質が足りない」と、現状を嘆いた。

 GK東口順昭(32)も「先制した後にいまいちタテに(パスが)入っていかないのは後ろから感じる」と攻撃面の課題を指摘。MF遠藤保仁(37)も「リードしている時はもっと余裕をもってプレーしたい。アグレッシブに2点目、3点目を取りに行く姿勢を見せていきたい」と話した。得失点差で最下位から17位に浮上したもののJ2自動降格圏のまま。次節は26日に勝ち点1差の16位鳥栖と直接対決が待つ。