浦和レッズMF武藤雄樹(29)がヴィッセル神戸戦で、2-1で勝った9月16日の横浜F・マリノス戦に続く2戦連続ゴールを決めた。試合途中でキャプテンマークも巻き「うれしかった。写真、期待しています」と報道陣にリクエストした。

武藤は2点をリードした後半8分、MF橋岡大樹のシュートをDFがクリアすると、こぼれ球を追ってゴール左脇に走った。1度は神戸DF高橋峻希にボールを奪われたが、高橋のミスから奪い返して右足でループシュートを決めた。「相手のミスから、良いところにボールが転がってきて、うまいこと入ってくれた感じ」と振り返った。

前節横浜戦に続く2戦連発だが、4月の神戸戦以降、横浜戦まではゴールできずに苦しんだ。「なかなか点も決められず、苦しい時期も多かったので、もっと、もっとゴールを決めてチームに貢献したい。今まで簡単なシュートが入らなかった時もあれば、点が入る時もある。サッカーって、分かんないなと思う」と言い、笑った。

この日は5万5689人の観客が入り、5万7727人の観客が入った17年11月25日のアジア・チャンピオンズリーグ決勝・アルヒラル第2戦以来となるチケット完売となった。武藤は「サッカー選手としては、たくさんの人が来てくれている中でプレー出来るのは、すごくうれしいことですし、その中でゴールを決めたり、勝利することで、さらに気持ちいい。サッカー選手をやっていて良かったなという感覚で、今日はプレーしていました」と幸せをかみ締めた。

その上、キャプテンマークを巻いたMF柏木陽介とFW興梠慎三が交代したことで、キャプテンマークを巻く機会にも恵まれた。武藤は「キャプテンマーク、うれしかったですねぇ~。『お前も着けろ』みたいな感じで着けられた」と振り返ると、こぼれ落ちる笑みを抑えられなかった。

そして「浦和レッズというクラブで、キャプテンマーク着けられたのもうれしかったですし、最後、グラウンドを回る時もずっと着けていた。みんな写真を撮ってくれないかな、後でもらえるように期待しています」と満面の笑みでお願いした。【村上幸将】