J2モンテディオ山形の快足ドリブラーMF汰木(ゆるき)康也(23)が、残り4戦で課題だった「最後の質」に磨きをかける。26日、リカバリー中心に軽めのメニューをこなし、明日28日のホーム水戸ホーリーホック戦へモチベーションを高めた。勝利でも勝ち点64で並ぶ6位大宮アルディージャと7位横浜FCのいずれかが勝ち点1を積み上げた時点で、プレーオフ出場の可能性が消滅する。背水の状況でも、気持ちを切らさず前を向く。

「昇格のために1戦1戦目の前の試合を戦うしかない。プレーの質、最後のシュートやパスの部分を高めていきたい」。24日の天皇杯準々決勝・川崎フロンターレ戦で、得意のカウンターからFW阪野豊史(28)のゴールを演出し、大金星の立役者となった。課題だったラストパスを通しアシストをマークした。

昨季は計58本のシュートで2得点。成功率3・4%と決定力不足に陥ったが、今季は成功率8・7%と精度を高める。J1首位の川崎Fと互角に渡り合って自信を深めた。「カウンターはうちの強み。代表クラスの選手とマッチアップしたがかわす自信はあった。僕が突破しないとチャンスは減るので、ガンガン勝負にいきたい」と、勝利だけを求めていく。【下田雄一】