浦和レッズは今季リーグ初先発のFW李忠成(32)が先制点を奪うなど2得点の活躍でFC東京に快勝し、最終節を白星で終えた。

李の先制点はセットプレーから生まれた。前半9分、MF柏木陽介(30)の左からのCKを高い打点で頭でとらえてゴール右上へ決めた。

東京も反撃に出る。先制されて以降は中盤で主導権を握った。FWディエゴ・オリベイラ(28)、MF大森晃太郎(26)らがゴール至近距離からシュートを狙う好機もあったが、浦和GK西川周作(32)の好セーブもあって得点には結びつかないまま前半を終えた。

後半開始から試合は動く。まずは東京が追いつく。1分、ドリブルでペナルティーエリア内に持ち込んだ大森のパスを受けたディエゴ・オリベイラが右足で丁寧に合わせ、ゴール右隅へ決めた。

直後の3分に今度は浦和に勝ち越し点が生まれる。左サイドでMF荻原拓也が得たFKを柏木が間髪入れずにゴール前へ蹴ると、より早く反応していたMF柴戸海(23)がダイビングヘッドでたたき込んだ。

23分、ふたたび李がゴールを決めて突き放す。右サイドでボールキープしたFWアンドリュー・ナバウト(25)のクロスを左足で合わせ、左隅へ入れた。

東京も諦めず、41分にはFW前田遼一(37)が頭で決めて1点差としたが、反撃はここまで。3点を奪った浦和が5位でリーグ戦を終えた。