J1清水エスパルスDF松原后(こう、22)が、無尽蔵のスタミナを武器に今季もスタメン定着を狙う。

22日は静岡市内で2部練習を実施。午前は恒例のスポーツテストを行った。50メートル走や跳躍力を測る項目など計4種目を測定。1往復40メートルで徐々にペースが上がるシャトルランで、松原は単独トップだった。最後はMF金子翔太(23)との一騎打ちを制し、77往復でフィニッシュ。練習後は「朝からしっかり飯食べてきたので、余裕ですよ」と涼しい顔を見せた。

この日は10メートルの間を全力で5本走るテストでも、チーム2位の好タイムを記録した。松原が本職とするサイドバックは、持久力と切り替えの速さが求められるポジション。スポーツテストの結果が全てではないものの、好記録を出すことでアピールにもつながる。

昨季はリーグ戦で32試合に出場。気持ちを前面に出して戦う負けん気の強さも健在だ。日本代表入りと海外挑戦を見据えている。「持久系と切り替えの2つは一番大事。将来世界でやるなら、チームトップは普通だと思っています」と語気を強めた。今年でプロ5年目。さらなる飛躍を目指す22歳は、今季も勝利のために走り続ける。【神谷亮磨】