J2ジェフユナイテッド千葉が17日、ファン・エスナイデル監督(46)との契約を、同日をもって解除したと発表した。同監督は18年にJ2で14位に終わったものの契約が更新され、3季目を迎えていたが、この日もアウェーで水戸ホーリーホックと対戦し、後半ロスタイム2分に追いつかれ1-1で引き分け。4試合を終えて勝ち点2しか挙げられず、降格圏の21位と低迷していた。千葉は公式サイトで「後任の監督につきましては決定次第、改めてお知らせいたします」とした。

エスナイデル監督は、サラゴサ、コルドバ、MF柴崎岳が在籍するヘタフェなどスペイン1、2部で監督、コーチの経験を積んで17年に千葉の監督に就任。ハイプレス、ハイラインの超攻撃サッカーを一貫して続ける一方、選手には脂肪分や炭水化物を控えるなどの食事管理を徹底するなど千葉に変革を促した。17年は怒濤(どとう)の7連勝で、最終節に8位から6位に浮上。大逆転でのJ1昇格プレーオフ進出を決めた。

一方で積極的な補強を展開し、優勝候補に挙げられた18年は、2月26日の東京ヴェルディとの開幕戦で1-2と敗れるなどスタートダッシュに失敗。5度の2連敗、3連敗も1度と苦戦が続き、10月21日の大分とのホーム戦に2-4で敗れ、4節を残してJ1昇格プレーオフ進出の可能性も消滅し、16勝7分け19敗と負け越し、14位と不本意な結果に終わった。得点は2位で自動昇格した大分トリニータの76に次ぐ全22チーム中2位の72得点を挙げた一方、失点はJ3に自動降格した21位ロアッソ熊本の79に次ぐ、最下位カマタマーレ讃岐と同じワースト2位タイの72失点を喫したのが響いた。

今季も2月24日の愛媛FCとの開幕戦に0-0で引き分けると、3日のアルビレックス新潟とのホーム開幕戦に1-4、10日のレノファ山口FC戦でも2-5とホームでの2連戦で9失点と大敗。4戦を終えて未勝利と結果が出ておらず、ハイプレス、ハイラインの超攻撃サッカーが対戦相手に読まれている部分は否めない状況だった。Jリーグ3季での通算成績は36勝17分35敗だった。