J2アルビレックス新潟は17日、次節アウェー東京ヴェルディ戦(20日=味の素スタジアム)に向けてクラブハウス隣接のピッチで練習した。冒頭だけ公開し、練習内容は非公開だった。吉永一明監督(51)が指導して2日目。メンバーを組み替えながら11対11のゲームなどを繰り広げた模様だ。ベテランMF小川佳純(34)は「自分のスタイルに近い」と新監督のサッカーを歓迎していた。

ウオームアップ前だった。吉永監督は選手の輪に、こう指示したという。「これまで経験してきたサッカーと違うことを言うかも知れない。拒否するのではなく、受け入れてやってみてくれ」。パス1つ取っても“パスしたら動く”という前提を度外視して「動かない方がいい場合もある」と指導していく方針。「今までと違うアプローチから、今までと違う才能が引き出されることもある」とチーム改造に着々だった。

そんな吉永監督の取り組みを、積極的に受け入れているのがMF小川だ。「攻撃面の改善をしようとする部分が多い」と、指揮官の練習意図を独自に説く。前節までは相手の背後を突く戦術を重視していたが、小川は「賢くボールをつなぎながら相手陣に入って、押し込むのは、好きなスタイル」と吉永監督の攻撃プランも歓迎した。

小川は今季開幕から4試合連続でメンバー入りしたが、リーグ出場はまだ訪れていない。「(吉永)監督が次の試合でどんな選手を求めるのか。選択肢の中に入りたい」と言った。「監督が代わっても、変わらずに準備はする」。ベテランのメンタルはブレずに高いレベルを保っていた。【涌井幹雄】