ベガルタ仙台のMF石原崇兆（26）が移籍初ゴールを決め、今季アウェー初白星をつかみ取る。18日、仙台市紫山サッカー場で約2時間、非公開練習に臨み明日20日のアウェー鹿島アントラーズ戦に備えた。前節大分トリニータ戦で積極的にミドルを放つなどチームトップタイの4本のシュートをマークし、得点の機運は高まりつつある。

チームで最も勢いのある男が、J1リーグ戦初ゴールで連敗を阻止する。練習を終えた石原崇は「ゴールは常に狙ってます。シュートまでいける回数も試合ごとに増えてきている。相手は4バックなのでサイドのスペースは空いてくると思うし、そこをうまく自分が使ってカウンターを狙ったりして、ひっくり返せれば。チャンスで1点取ったら流れも変わると思うし、もっと結果にこだわって戦いたい」と意欲を示した。

前節の大分戦では、崩してシュートまで行くシーンが鳴りをひそめた。渡辺監督は「相手陣にボールを運んでからの仕掛け、最後の崩しのところが課題。スペースがない中で相手の背中をどれぐらい取れるか、変化を起こしてもらいたい」と期待を寄せる。石原崇は「状況によって無理してドリブルで仕掛ける場面もある。求められているのは仕掛けのところだったりクロスのところ。まずは強い鹿島を倒して波に乗りたい」と意気込んだ。【下田雄一】