J2横浜FCに移籍した元日本代表MF中村俊輔(41)と同代表FW皆川佑介(27)が16日、横浜市内で加入会見を行った。

ジュビロ磐田から移籍した中村は「横浜FCに入ることができてうれしいです。パッと思い浮かぶのは、チームをJ1に上げたい。また、自分もJ1の選手になること。横浜FCの試合も数試合見て、誰がどんなプレーをするかはわかっていますし、そういう準備もできているので。早くそういうモードに入れればなと思います」とあいさつ。続けて「年齢も年齢なので、と言うとカズさんいるので。そういうことも言ってられないので。すごく近くにプロフェッショナルな選手がいますし、自分に足りないものが見つかる充実した時間にできると思うので、すごく楽しみです」と話した。

サンフレッチェ広島から移籍した皆川は「今、俊さん(中村)の隣で記者会見をしていることを一番緊張しています」と笑わせ「自分のプレーをみせて、昇格に貢献できるように頑張りたいと思います。(横浜FCは)個人の能力、質も高いプレーをしていて、自分が入って力が発揮できると思って決めました」と意気込んだ。

中村にとっては、生まれ育った街、横浜で再びプレーすることになる。横浜FCのホーム三ツ沢球技場は、横浜F・マリノス時代にプロ初ゴールも決めた思い入れのあるスタジアムだ。中村は「三ツ沢には小さい頃からおやじに連れてきてもらっていた。思い入れのあるスタジアムですし、ここがホームだと思うので、幸せな気持ちでいます。ピッチに立てるだけじゃなく、いい試合をしないと意味がないと思うので、頑張ります」と気を引き締めた。

また、中村は自身初となるJ2での戦いについては「数年前までは、まさかJ2でやるとは思ってなかったですし、今はポジティブなイメージというか感覚でしかないので。すごく楽しみにしています」と意欲をみせた。J2各クラブの戦術についても口にし「いろんな戦術を持ったチームが出てきたなと思います。去年の松本山雅、大分もそうですし、横浜FCも監督も変わって色が少し出てきたと思うので。自分も監督のサッカーを表現して、若手も躍動してということがイメージにあります。そこらへんはアンテナを張っていきたいなと思います」と話した。

2人は同日午後の練習からチームに合流し、FWカズ(三浦知良、52)やMF松井大輔(38)らとも顔を合わせる予定となっている。