天皇杯4回戦が18日、ヤマハスタジアムで行われ、J1清水エスパルスとジュビロ磐田が対戦(午後7時)する。今季の「静岡ダービー」は清水が3戦全勝。篠田善之監督(48)は17日、5年ぶりの8強入りを目指し、現状のベストメンバーで臨む構えを示した。磐田のフェルナンド・フベロ監督(45)は予定を急きょ変更し、16日から2日連続の完全非公開練習を敢行。この日はメンバーについても明言を避けるなど、3年連続の8強へ必勝態勢を整えた。

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伝統の一戦で負の流れを断ち切る。リーグ7戦勝ちなし(1分け6敗)で迎える、清水との天皇杯8強を懸けた戦い。この日、磐田市内で行われた完全非公開練習後に取材対応したフベロ監督は「とても重要な試合になる。今までの悪い結果を壊す、良いきっかけとなる試合にしたい。目標は勝利」と語気を強め、必勝を期した。

フベロ監督は、これまでパラグアイリーグ(L)で指揮を執ってきた。同Lでも、オリンピアとセロ・ポルテーニョによるダービーを経験。だからこそ、「清水との関係性も知っている。1勝以上の意味がある」と重要性を説く。

清水には公式戦4連敗中で、負ければダービー史上ワーストの5連敗となる。不名誉な記録を阻止すべくフベロ監督は、公開予定だった16日の練習を急きょ完全非公開に変更。この日、メンバーについても「明日決める」と多くは語らなかった。万全の状態で宿敵をたたきにいく。【前田和哉】