つなぐ仙台手応え 新戦力パラ躍動、2年目田中弾も

  • 今季最初の練習試合を終えた仙台イレブン(撮影・山田愛斗)
  • ドリブルで攻撃の起点をつくる仙台MF田中(右)

“新体制初陣”はポジティブなドローだった。ベガルタ仙台は20日、キャンプ地の沖縄・糸満の西崎運動公園陸上競技場に昨季2位のFC東京を迎え、今季初の対外試合を行った。1本目16分に先制を許したが、2本目5分に高卒2年目のMF田中渉(19)のゴールで追いついた。左サイドバックに入ったDFパラ(24)ら新戦力も躍動。木山隆之監督(47)が就任し、ボールをつなぐ新スタイル構築を目指す中、選手がそれをピッチで体現し、上々のスタートを切った。

新生仙台がついにベールを脱いだ。今季は“つなぎ”にこだわり、自分たち主導でボールを握って、丁寧な攻撃の組み立てを目指している。1本目の序盤は硬さが目立ち、相手に先制された。それでも徐々にペースをつかみ、2本目開始早々に待望のゴールが生まれた。左サイドのMF石原がクロスを上げると、右で待っていたMF兵藤が頭で折り返し。最後は田中が落ち着いてボレーシュートを突き刺した。狙い通りのつながりを見せ、ゴールが生まれた。

田中は「ヒョウさん(兵藤)がいい落としをしてくれてフリーだった。決めるべきところでしっかり決められた。ふかさない意識で、ボールをたたきつけるイメージ。(今季は)得点、アシストにこだわっているので、点を取れたのはポジティブに捉えたい」と振り返った。

新加入のパラは、縦への突破だけではなく、積極的に中央に切れ込むなど、左サイドからダイナミックなプレーを披露。まだまだ連係面で改善の余地を残すが、「ゲーム慣れしていくのは大事だし、自分にとって良い練習になった。ブラジルとはスタイルが違う部分があるが、ゲームを重ねて日本で特長を出せるようにしたい。これから周りの選手との連係を高めたい」と前を向いた。

木山監督は練習試合を終えて「1週間やってきたことをやろうと話していた。課題はたくさんあったが、後ろからつなぐことを投げずに、メンバーを代えながら90分間やれたのは良かった。ゲームを通して戦術理解を上げ、それを遂行する質を追求したい」と手応えを口にした。昨季は基本布陣3バックで開幕し、自分たち主導の戦いを目指した。しかし、なかなか結果につながらず、4バックに変更。堅守速攻スタイルで勝ち点を積み重ねる選択をした。キャンプで完成度を高め、今季こそ仙台スタイルを確立する。【山田愛斗】