ヴィッセル神戸は22日、神戸市西区で2020年シーズンの全体練習をスタートさせた。元日の天皇杯決勝でクラブ創設25年目で初タイトルを獲得。19日間のオフを経てこの日が始動日となった。

参加は別メニューの3選手も含めれば23人で、MFアンドレス・イニエスタ(35)ら外国人4選手は26日の沖縄キャンプ初日から合流予定。唯一外国人で参加したのは、清水から完全移籍したブラジル人FWドウグラス(32)で、精悍(せいかん)な顔つきで練習メニューをこなした。「ここでプレーするチャンスを与えてくれた神戸には、結果で応えたい。正しい動きをすれば(イニエスタから)パスが出てくるはず。勝利につながる得点やアシストを決めたい」と意気込んだ。早めの来日で神戸での新居などを探していたという。

新背番号は前日21日に発表され、16から11番に変更となったFW古橋亨梧(25)は別メニューで調整した。新背番号に関して「11番をつけるのは重圧あるが、負けないようにしたい。昨季は天皇杯を取ったが、今季はまた違う。ACLもルヴァン杯もある。(ドウグラスら新戦力とは)意思疎通を図って、合うプレーをしたい。目標はどちら(得点もアシスト)も2桁です」と明言。昨年11月には日本代表に初選出されたエース候補は、2年連続10ゴール以上を狙う。

ドイツ人のトルステン・フィンク監督(51)は、初めてACLにも出場するシーズンで27選手で臨むことに「あまり人数が多いと、各選手は自分がこのチームに必要だという思いがなくなる。現段階で満足している」と少数精鋭の状況について説明した。

天皇杯王者神戸は、Jリーグの開幕を告げる今季初の公式戦、2月8日の富士ゼロックス・スーパー杯でJ1王者横浜F・マリノスと埼玉スタジアムで対戦する。同12日にはACL開幕戦でジョホール・ダルル・タクジム(JDT=マレーシア)とホームで対戦するなど、今季は強行日程が待っている。