【チェンマイ(タイ)27日=西塚祐司】コンサドーレ札幌のMF高嶺朋樹(22)が、次はミシャの“試験”を突破する。チームはこの日、2部練習を行った。筑波大での卒業論文発表を終え、合宿終盤を迎えている高嶺は「気持ち的にかなりスッキリしました。学校の方はもう大丈夫です」とサッカーに集中している。

弾丸だった。20日から0泊2日で一時帰国し、大学へ。テーマは「プロサッカー選手を目指す高校生と大学生に向けた進路選択の提言」。順調にこなし、学業を締めくくった。空港での待ち時間は天丼2個を平らげ、久しぶりの日本食を堪能した。

第1次キャンプはミハイロ・ペトロビッチ監督(62)のサッカーに慣れることを意識して取り組んできた。ワンタッチ制限がある練習に「難しさがある」と言うが、「それを試合でどう取り入れて判断するか」。ボランチで2試合出場した対外試合では持ち味の展開力を見せた。

高嶺含めた新加入3人はJリーグ新人研修のため28日に帰国する。2月16日に開幕するルヴァン杯に向けて、同3日から始まる第2次沖縄合宿で指揮官にさらにアピールが必要となる。「チャンスをつかんでいけるように毎日準備していきたい」と気合十分だった。