清水5失点大敗も攻めに収穫「今年のサッカー表現」

  • 試合後、ロッカールームへ引き揚げる清水の選手たち

<YBCルヴァン杯:川崎F5-1清水>◇1次リーグ◇16日◇等々力

失点癖は、今年も変わらないのか…。清水エスパルスは、アウェーで川崎フロンターレに1-5で大敗。今年の公式戦初戦を飾れなかった。攻守で改善点が残ったものの、左サイドバック(SB)のDF石毛秀樹(25)が、練習通りの形で得点。主導権を握る時間帯もあり、明るい材料を今後に生かす。次節は26日、敵地で名古屋グランパスと対する。

昨年大会王者の波状攻撃を受け、清水の守備が崩れた。前半10分、右サイドを崩されて先制点を献上。同23分にもクロスから追加点を許し、早くも劣勢に立たされた。ピーター・クラモフスキー監督(41)は「開始20分をスローに入ってしまった。学ばなければいけない」と振り返った。

FW金子翔太主将(24)も「最初はサンドバッグ状態。ボールを受けることを怖がってしまった。成熟度は2、3割」と唇をかんだ。後半にも3失点を喫し、昨季から続く課題が露呈。昨年のリーグ戦最多69失点を喫した守備網のほつれは、直っていなかった。

しかし、新スタイルが実を結んだ場面もあった。0-2の後半22分、途中出場のMF中村慶太(26)が、MF西村恭史(20)とのパス交換で右サイドを抜け出してクロス。これを逆サイドから飛び込んだ石毛が頭で合わせた。「SBがエリア内へ入って行くのが今年のサッカー。表現できた」とうなずいた。

今季は攻撃的なチーム作りを進めている。最終ラインを高く設定し、両SBの積極的な攻め上がりが特徴。それだけに守備のリスクは常に付きまとう。「プロである以上、5失点はサポーターに申し訳ない」と石毛。「チームが変わろうとする中で、特に後半の良い時間帯を増やしていければ」と話した。主導権を握った展開から得点を奪い、一筋の光明も見えた。

リーグ開幕は1週間後の23日、ホームでFC東京と対する。課題と収穫を整理し、次こそ勝ち点3をつかみ取る。【古地真隆】