右肩手術で長期離脱していた浦和レッズFW武藤雄樹(31)が、約4カ月ぶりの実戦復帰で復活ののろしを上げる計4ゴールを挙げた。

22日、さいたま市の大原サッカー場で開催された浦和ユースとの練習試合(20分×3本)に先発フル出場。まずは1本目の15分にMF青木拓矢(30)からのパスを受け、右足シュートで先制点を挙げるなど1本目に2得点、2本目、3本目にも各1得点をマーク。武藤は「必ず点を取る、準備ができているところをみせられた」と自ら及第点を出した。

昨年10月18日の大分戦で右肩関節脱臼し、全治4カ月と診断。同28日に手術を受け、シーズン終盤を棒に振った。既に27日間にわたった開幕前の沖縄合宿から部分的に練習合流していた。「プレーできるか、ボールコントロールできるか不安だった」とも明かしたが、ピッチに立てば、躍動感十分。高校生相手とはいえ、ヘッド、右足、左足と多くのパターンで得点を奪った。また1点目を奪った直後、アシストした青木から「復帰おめでとう」と祝福され、笑みもこぼした。

「今日は復帰の1試合目でしたけれど、調整というものありますが、(チームに)連戦がある中で、ピッチに立てる準備をしているよということをアピールするための一試合だった」と早期の公式戦復帰に意欲満々。開幕したルヴァン杯、リーグで新加入のレオナルドをはじめ、杉本健勇、興梠慎三とFW陣が次々と得点を決めており「いいライバルが結果を出しているので、ボクもその中に飛び込んでいきたい。大槻監督が(選手起用で)悩めるように、また頑張りたい」とスタンバイOKを強調していた。