ガンバ大阪のプロ23年目、元日本代表MF遠藤保仁(40)が、歴代単独トップとなるJ1最多632試合出場を先発で果たした。開幕戦で並んでいた楢崎正剛(元名古屋グランパスGK)を抜いて歴代1位となった。

遠藤が高校卒業まで過ごした故郷鹿児島を含む九州南部はこの日、大雨の被害に見舞われた。鹿児島市の実家では、父武義さん(72)と母ヤス子さん(70)、遠藤の後援会関係者らが画面の前で応援していた。

「ヤット、新記録達成、おめでとう。ここまで頑張って積み重ねてきた結果です。ほめてあげたい。これからも1試合1試合を重ね続け、欲を言えば、誰にも破られない数字まで伸ばしてほしい。本当におめでとう」と武義さん。

本来は3月に達成されていた記録で、両親は鹿児島から大阪まで出かけて実際に観戦予定だった。それが新型コロナウイルスの影響で約4カ月も中断。この日は無観客開催という、巡り合わせになった。

武義さんは「正直に言えば、サポーターのみなさんの前で実現できればよかったんですが、これも感染拡大防止のためのルールですから。また1カ月後ぐらいに様子を見て、大阪に応援に行かせてもらいます」と喜んでいた。