J2アビスパ福岡は、直前中止となった前節大宮戦から、コロナ騒動明けのホームヴァンフォーレ甲府戦で引き分けた。

前半23分、FW城後寿(34)が打点の高いヘディングで今季1号を決め、チームを流れに乗せた。だが守備崩壊で2失点。それでも1点を追う後半45分、FW遠野大弥(21)の弾丸ボレーでなんとか追いついた。だが今季2得点目の遠野は「(攻撃の)課題は1人1人の決定力を上げること」と反省した。

新型コロナウイルスに感染したMF前寛之主将(25)を欠いた仕切り直しへの影響を問われ、長谷部茂利監督(49)は「1人戦力を失ったが全員で準備して臨んでいるので問題ない」と話した。だがこの日、簡単にボールを失いピンチをつくるなど、明らかに攻守のバランスを欠いていた。

3日の新型コロナウイルスのPCR検査で、前の陽性反応が確認された。同日に選手、チーム関係者45人もクラブ独自の判断により、福岡市内の病院でPCR検査を受けたが、全員の陰性が確認されていた。