札幌監督「チャレンジして」移籍交渉武蔵にエール 

  • チーム練習には加わらなかった札幌FW鈴木(撮影・浅水友輝)

北海道コンサドーレ札幌のミハイロ・ペトロビッチ監督(62)がベルギー1部ベールスホットと移籍交渉中のFW鈴木武蔵(26)にエールを送った。15日の川崎フロンターレ戦(札幌ド)に向けた前日練習が行われた14日、札幌・宮の沢でオンライン取材に応じた。戦力ダウンを認めつつも、エースの海外挑戦を応援。就任3年目で札幌が若手が成長するクラブになったことに自信も見せた。

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大きな心で札幌のエースを送り出す。川崎F戦に向けた練習後にペトロビッチ監督が、海外移籍の交渉が進むFW鈴木に言及した。

ペトロビッチ監督 素晴らしい人間性を持った選手がチームを離れるのは我々としてはさみしい気持ちでいっぱい。だが、彼のキャリアを考えれば、しっかりと海外でチャレンジしてほしい。彼ならば必ず海外でも自分のキャリアをステップアップできると思う。

札幌にとっては今季出場した公式戦5戦で6得点の絶対的エースを失うことになる。指揮官も「シーズンで15得点、20得点できる選手がチームから離れるのは、チームとしては非常に大きな痛手」と認める。その上で「(海外クラブからオファーが来ることは)クラブとしていい仕事ができた証し」と強調した。

ペトロビッチ監督が就任して3年目。初年度の18年にクラブ史上最高の4位になると、ルヴァン杯準優勝の昨年は鈴木を含めて日本代表に3選手を送り込んだ。今季もMF金子、高嶺、DF田中の大卒3選手に加え、12日ルヴァン杯横浜FC戦では特別指定選手の明大FW小柏をスタメン起用。同監督は「2年半の間に多くの若手が成長し、多くの若い選手が札幌を選んでくれるようになった」。フロントと一体となり若手が成長するクラブを築き上げたとことに自信を見せた。

鈴木やFWロペスが不在だった先月26日横浜Fマリノス戦では前線にFWを置かない“ゼロトップ”戦術で前年リーグ覇者を下した。チーム全体の底上げができていることは指揮官も感じている。ペトロビッチ監督は「札幌というクラブは若い選手を育て、成長し、チームとして強くなるという指針と方針を持って仕事をしている」。次なるヒーローは必ず出てくる。【浅水友輝】