新型コロナウイルスの影響を受けて1月4日に延期されたルヴァン杯決勝に進出しているFC東京が、万全の戦力で出場できる見通しとなった。鹿島アントラーズから期限付き移籍している主力のMFレアンドロ(27)の契約が1月1日までとなっているなど、主に外国人選手にハードルがあったが、解消のめどが立った。

ルヴァン杯はもともと11月7日に開催予定だったが、対戦相手の柏レイソルでクラスター(集団感染)が発生したことで延期を余儀なくされた。これにより選手の契約問題が浮上。クラブはすぐに外国籍の選手に対して帰国の希望について確認するなど、1人1人の状況を把握。選手の契約については日割りで一時的に期間を延ばすといった、コロナ禍で異例の対応をすることも想定して動いた。迅速な対応が実を結び、戦力を失うことなく1月4日を迎えられることになりそうだ。

東京はカタールで集中開催中のアジア・チャンピオンズリーグ(ACL)に出場している。現段階では日本政府は入国者に対して2週間の自主待機を求めている。19日の決勝に進出した場合は帰国が20日となるため、ACL組のルヴァン杯出場は不可能となる。現在、日本協会やJリーグが自主待機期間中もチームが活動できる可能性を模索して政府と協議している。クラブとしては朗報を待つのみだが、複数タイトル獲得の希望はまだ消えていない。