北海道コンサドーレ札幌は24日、キャンプ中の沖縄で初の練習試合となる九州リーグ沖縄SV戦に臨む。

23日は初めてピッチ全面を使用した紅白戦を実施した。新加入のDF柳貴博(23)はレギュラー奪取へ、今季初実戦から気合が入る。「1試合1試合がアピールの場で結果も残していかないといけない。明日の試合では積極的にやっていきたい」と意気込む。

攻撃的ディフェンダーだ。これまでサイドバック、ウイングバックが主戦。元プロボクサーの父明宏さん(53)譲りのたくましい肉体で対人の強さが自慢。仙台に所属した昨季はJ1初ゴールを決め、得点意識も高い。「大きな目標でアシストとゴール合わせて2ケタは取りたい」と、ゴールに絡む仕事をするつもりだ。この日の紅白戦でも3バック右と右ウイングバックでプレーし、前線に攻め上がる場面もあった。

東京の下部組織出身で16年にトップチーム昇格後、19年J2山形、20年仙台と2年連続で期限付き移籍。今季が初めて完全移籍での挑戦となった。「さらにもう一つ成長したいから」と移籍を決断し、攻撃的スタイルの札幌なら自身を高められると信じている。

DFとしては昨季レギュラーで活躍した同い年の田中らとの争いに勝たなくてはならない。「まずは自分の良さをどんどん出していかないといけない。明日の試合では積極的にやっていきたい」。実戦デビューで、オーストリアで療養中のペトロビッチ監督にも届く活躍ができれば、主力争いで1歩リードする。【保坂果那】