コバルトーレ女川が2-0で仙台大に勝利し、2014年大会以来、7年ぶりの決勝進出を決めた。

前半15分、MF奥山泰裕(35)からのパスを中央で受けたFW竹田そら(23)が相手DFを1人かわして右足を振り抜いた。先制点を挙げ、大学生の勢いに負けないよう、圧力をかけるゲームプラン通り主導権を握った。前半ロスタイムのラストワンプレーで、MF黒田涼太(30)のFKをつないでチャンスを作る。竹田がMF高橋晃司(27)のパスをペナルティーエリア内で受け取ると、ワンタッチで整え、今度は左足で決めた。前半を2点リードで折り返した。

後半の立ち上がり、仙台大にボールを握られ、なかなか攻撃につなげられないが、同13分、竹田が積極的なミドルシュートで攻撃のリズムを作る。その後、仙台大のセットプレーで危険な場面もあったが、しっかり守り切り無失点で勝利。竹田は試合後、「絶対に勝つという思いで、JFLや天皇杯で勝ち上がることを目指す」とプレー同様、積極的な姿勢を見せた。

阿部裕二監督は、公式戦、練習試合でこれまで一度も勝てていないJFLのソニー仙台FCとの決勝に向けて「一方的な展開にならないよう泥臭く、自分たちらしく戦う」と抱負を語った。