名古屋グランパスがMF稲垣祥(29)の劇的弾で、同大会クラブ初の決勝進出を決めた。

ホームの第1戦を勝利(3-1)していた名古屋は、第2戦で前回覇者のFC東京に1-2で敗れたが、2戦合計4-3。一時はアウェーゴール差で敗退危機も、後半35分に稲垣が執念のゴールを決めた。セレッソ大阪は浦和レッズを1-0で破り、17年以来2度目の決勝。決勝は30日、埼玉で行われる。

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名古屋MF稲垣が敗退危機を救うゴールを決めた。ホームで3-1と勝利し、迎えたアウェーでの第2戦。東京に0-2とリードを許しアウェーゴール差で追い込まれたが、後半35分に稲垣が起死回生の一撃。2戦合計4-3での勝利をもたらし、同大会クラブ初の決勝進出を決めた。

「ああいう展開(0-2)にはなりたくなかったが、全員があきらめずにゴールに向かって攻めていた。その結果と思う」

初戦の結果を覆すべく、立ち向かってきた東京の猛攻にさらされた。前半15分、後半10分と立て続けに失点も、後半35分に稲垣が頭で押し込んだ。「ゴールを決めて感情がこみ上げることはあまりないが、ファミリー(名古屋のサポーター)を見てそういう感情になった」と稲垣。タイトルをかけ30日にC大阪との決戦に臨む。