コンサドーレ札幌は27日、札幌ドームで柏との今季ホーム最終戦に臨む。左腓腹筋(ひふくきん)肉離れで離脱していた主将のMF宮沢裕樹(32)が6試合ぶりに復帰する見込みだ。今季欠場9試合は4分け5敗で勝利なし。不在試合の勝率0%のキープレーヤーが、本拠地ラストゲームを白星に導く。

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宮沢がピッチに帰ってくる。26日は札幌ドームでの前日練習で最終調整した。10月21日の練習中に左腓腹筋(ひふくきん)の肉離れを負い、別メニューだったが23日から全体練習に合流。予定どおり10月2日G大阪戦(5○1)以来6戦ぶりの復帰にめどが立った。「ケガ自体はもう問題も違和感もない」と、今季ホームでの最後の試合へ準備を整える。

勝率向上の予感だ。今季は欠場した全9試合、4分け5敗で勝利がない。3バック中央で守備の要が不在の影響は少なからず結果に出ている。直近5試合も3分け2敗で未勝利。「ちょっとした緩さが失点につながっている。自分が入ったらゲーム運びの部分をしっかりコントロールできるように」と6試合ぶり勝利のために力を尽くす。

ホームでの久しぶりの歓喜を呼び込む。8月14日東京戦(3○2)がリーグ戦最後の本拠地勝利。サポーターも白星を待ち望んでいる。今季限りで退団するFWジェイ(39)にとって札幌でのラストゲームという負けられない理由もある。「彼がいなければここ(J1)にいることがわからなかったくらい活躍してくれた」。一緒に笑って、見送りたい。

今季はクラブ歴代最多出場を達成。現在J通算425試合(J1・176試合)で記録を伸ばし続ける。ラスト2試合に集中するプロ14年目は「個人の出来だけではなく、チームを勝たせていかないといけない」と頼もしい。柏との戦いへ、「しっかりとした内容と結果を出して、感謝の気持ちを自分たちはピッチで表現したい」と誓っていた。【保坂果那】

◆今季の宮沢不在試合 9試合欠場しており、4分け5敗で全試合勝利なし。7月30日G大阪戦(0●2)は右足首痛により欠場。8月21日大分戦(1△1)は累積警告による出場停止だった。8月24日の練習中に脳振とうを起こし、8月25日名古屋戦(0●2)、同28日川崎F戦(0●2)の2試合メンバーから外れた。10月16日横浜戦(1●2)は左ふくらはぎを痛めて不在で、復帰直後の10月21日の練習中に左腓腹筋(ひふくきん)肉離れを負い離脱。5試合連続不在で未勝利が続いている。