22年のJリーグが今日18日に開幕する。恒例となった金曜日のナイター「金J」で行われる開幕戦では、川崎フロンターレとFC東京が対戦する。

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展望 リーグ3連覇を目指す川崎Fと、今季から新たにスペイン人のアルベル監督(53)を迎え、新たな戦術に取り組む東京。チームの完成度で言えば、川崎Fに分があるのは間違いない。アルベル監督も「川崎Fは長く同じ戦い方をしている。先をいっている」と認める。

最前線の攻撃力はほぼ互角だろう。東京はディエゴ・オリヴェイラ、レアンドロ、アダイウトンの外国人トリオに永井謙佑と、昨季から基本的な陣容は変わらない。対する川崎Fはエースであるレアンドロ・ダミアンの残留が大きい。右サイドで不動の家長昭博もまったくの衰え知らずで、永井も「この2人を止めないといけない」と“危険人物”に指名した。

新戦力は両チームとも注目。川崎Fは札幌からMFチャナティップを獲得。富士フイルムスーパー杯では左ウイングやインサイドハーフで試した。完全にフィットするにはまだ少し時間を要するようにも映ったが、昨季左ウイングで輝いたMF三笘薫(サンジロワーズ)とは違うタイプのドリブラー。個の力が輝けば大きな戦力だ。

一方の東京は今冬の高校選手権で青森山田(青森)を優勝に導いた、高校ナンバーワンの呼び声も高いMF松木玖生が加入。ベンチ入りはほぼ確実で、スタメン抜てきを含め、開幕戦デビューの可能性は十分だ。

1点入れば止まらない川崎Fと、堅守速攻からポジショナルサッカーへの大改革を進める東京。地の利もある川崎Fが優位ではあるが、昨季までの戦いとは大きくことなる戦況になることは間違いない。