日本代表に選出された名古屋グランパスのMF相馬勇紀(25)が、得意のドリブルから見せ場を作った。

前半から何度も左サイドを果敢に切り裂いた。同18分にドリブルで突破し、折り返しのクロスを上げる。同35分にはペナルティーエリアへと侵入し、前半終了間際には長い距離をドリブルで駆け上がって左足でシュートまで持ち込んだ。

後半6分、終了間際にも1対1になれば迷わずに仕掛け、ゴール前へクロスを上げた。チームは無得点で引き分けに終わったものの、左サイドは相馬の独壇場だった。

「前と比べたらチャンスは増えていたけれど、仕留めきらないと試合は勝てないかなと思います。体はすごくいい状態。ゴールに結びつけられなかったのは、まだまだかなと思います」

滑り込みでのワールドカップ(W杯)カタール大会のメンバー入りへ。休む間なく、18日にはドイツ遠征へ向かう。

「自分はまだ当落選以下だと思うので、結果でチームだったり、(森保)監督だったり、応援してくださるみなさんの信頼をつかんで、(代表の)2試合、日本のために戦って、結果で勝たせたいです」

チームはリーグ戦3試合連続ドローと足踏み状態。それでも相馬の奮闘に、長谷川健太監督は「代表に選ばれた自負があったのだと思う。相馬のサイドから大きなチャンスを何度も作ってくれた。できれば、点に結びつけたかった」と語った。