コンサドーレ札幌FW小柏剛(24)が苦しんだシーズンを笑顔で終える。

2日、札幌・宮の沢での練習に復帰した。前節10月29日広島戦(2○1)は体調不良で欠場した。最終節5日清水戦(札幌ドーム)へ「最後ですし、全力で倒れるまでやりたい。ミシャさん(ペトロビッチ監督)が使ってくれれば頑張りたい」と覚悟を見せた。

チームは前節、6年連続J1残留を確定させた。自身の不在は「ショックだった」。ルーキーイヤーの昨季は30試合7得点。今季は右太もも裏肉離れによる長期離脱もあり12試合2得点にとどまる。攻撃陣として、求められるのは得点。「頑張って取ります」と悔しさをぶつけるつもりだ。

前日1日、W杯カタール大会日本代表メンバーが発表された。小柏は、今年1月に予定されていた国際親善試合ウズベキスタン戦(新型コロナウイルス感染拡大の影響で中止)に向けた日本代表に初選出されていた。ケガで合宿参加を直前に辞退したが、夢から目標に変わっていた世界舞台。メンバー発表会見を「選ばれる訳はない」と思いながらテレビで見て「そういうふうに思っていたのが悔しい。ここからまた自分はスタートだと思って」と4年後へ気持ちを新たにした。

最終節を前にチームは厳しい状況に直面している。チーム関係者6人の新型コロナウイルス陽性判定が1日に発表された。「チームもこういう状況。ホームでの最終戦、サポーターの前でしっかり勝てるように全力で頑張っていきたい」と力を込めていた。【保坂果那】