北海道コンサドーレ札幌は鹿島アントラーズに0-1で敗れ、今季初の完封負けを喫した。

前半21分、DF中村桐耶(22)のパスをFW鈴木優磨(27)にカットされ、ペナルティーエリア手前からのミドルシュートで先制点を奪われた。終始攻め込んだのは札幌だったが、鹿島の堅守に阻まれ、サンフレッチェ広島との開幕戦(0△0)以来10戦ぶりの無得点に終わった。ペトロビッチ監督(65)は「自分たちのミスから相手に得点を与えてしまう痛い失点だった」と悔やんだ。

失点の場面。左センターバックとして先発した中村は、視界に相手選手が飛び込んできたことで、プレーに迷いが出た。「(パスを)やめようかって判断が頭に出てきた。あんな中途半端なプレーは絶対ダメ」と反省した。結果的に決勝点を献上。「トータルして攻撃はそんなに悪くなかった。その分、あのシーンはもったいない。もう1回自分の中で整理しないといけない」と誓った。

CKは相手1本に対し14本。セットプレーで同点に追いつくチャンスは何度もあった。キッカーのDF福森晃斗(30)は「相手の方が上背があり、なかなか難しかったけど、自分が点で合わせればゴールにつながる」。味方にボールが合いにくかった。

体調不良から2試合ぶり復帰のMF青木亮太(27)が開始6分、18分と、絶好機を迎えるも、決めきれず。0-1の前半22分、左太もも裏の痛みを訴え、急きょMF宮沢裕樹(33)と交代するアクシデントもあった。筋肉系の負傷の見込みで、昨季チーム得点王の離脱のピンチも、中2日でFC東京戦がやって来る。「決めきる力がチームに必要。勝ちに持っていかないと。次は勝ち点3を取れるようにやっていきたい」と宮沢。ゴールデンウイーク3連戦のラスト、白星で締めたい。