全国高校サッカー選手権県大会1次トーナメント(T)の3回戦が、30日に行われる。同試合で初戦を迎える第2シードの清水桜が丘は、小笠と対戦。夏前から台頭してきた“新戦力”のMF佐野幸哉(3年)が、フル回転を誓った。

今年6月に行われた東海総体で転機を迎えた。準決勝からの2試合で先発に抜てきされ、優勝に貢献。1・5列目の位置で定位置をつかんだ。苦しい控えの時代を乗り越え、主力として最後の選手権を迎える。「出られない選手の気持ちも分かっている。責任を持ってプレーしたい」と、言葉に自覚がにじんだ。

同月の県総体決勝は、終了間際からの途中出場にとどまった。チームも後半ロスタイムに同点弾を浴び、延長戦に末に1-2で静岡学園に敗戦。「最後にチームとして甘さが出た。自分自身も、もっと試合に出て貢献したいと強く思った」。あと1歩が届かなかった悔しさも成長を支えた。

雪辱を誓う冬。豊富な運動量を生かした守備が魅力の佐野だが、9月の県Aリーグ・浜松開誠館2nd戦では得点も記録。「チャンスでは積極的に前に出てゴールも狙っていきたい」と、攻守での貢献を誓う。

昨季のプリンスリーグ東海からの降格に伴い、今年は1次Tから出場。頂点までの道は険しさを増したが、佐野は「1戦1戦という心構えは変わらない。1試合でも多く、このメンバーで戦うために全力を尽くしたい」と言った。17年以来6年ぶりの大舞台を目指し、ピッチを縦横無尽に走りまくる。【前田和哉】

○…1・5列目で佐野とコンビを組むMF沢野航大(3年)も、気合十分で初戦に臨む。セットプレーのキッカーも務め、県総体では5アシストを記録も得点は2得点だった。さらなる成長を期し、同大会後は「シュート」をテーマに自主練習。毎日のように、自身が納得のいくまで汗を流してきた。「選手権ではアシストだけでなく、1点でも多く点を取ってチームを勝たせたい」と燃えている。