女子サッカーなでしこリーグ1部の静岡SSUボニータが17日、ホームでリーグ開幕を迎える。昇格2年目となる初戦(午後1時、ヤマハスタジアム)で昨季覇者・オルカ鴨川FCと対戦。難敵を退け、開幕スタートダッシュを狙っている。9日に就任発表された本田美登里新監督(59)は「目指すは相手にボールを渡さないサッカー。期待に応えたい」と強調。2021年以来3季ぶりに古巣復帰した指揮官は「1年かけて基本の戦術をしっかり行い、たくましいチームを作りたい」と先を見据えた。

FW土屋佑津季(25)が「古巣撃破」に燃えている。高卒後、4年間在籍した相手との開幕戦に「自分が得点を決めてチームの勝利に貢献したい」。昨季は2戦2敗で自身もノーゴール。決定力を課題とした土屋は今オフ、シュートの精度を上げる練習に取り組んできた。開幕前最後の練習試合となった9日の中京大戦(2○0)では2得点。順調な調整ぶりを示した背番号9は「まだまだ。もっと決められた」とゴールに貪欲な姿勢をみせた。

チームは昨季1部初参入で12チーム中11位。攻守でレベルの高さを肌で味わった選手たちが今季、巻き返しを期す。新主将のDF塩沢優(28)は「いよいよ。楽しみな気持ち」と開幕を心待ちにし「勝利を重ねて、静岡を明るくするチームになっていきたい」と抱負を語った。昨季開幕戦はドロー(1△1スフィーダ世田谷)。勝利だけを目指して、全力で勝ち点3をつかみにいく。【山口昌久】

◆本田美登里(ほんだ・みどり)1964年(昭39)11月16日、静岡市清水区生まれ。清水第八中-清水商高を経て国士舘大進学。清水第八SCの選手として全日本女子選手権4連覇。その後、読売ベレーザ(現日テレ東京V)に移籍し92年に現役引退。日本代表で国際Aマッチ43試合出場。01年に岡山湯郷監督就任、07年には日本人女性初のS級ライセンスを取得。11年にU-20女子代表コーチに就任後、長野、静岡SSUアスレジーナを経て、22年からウズベキスタン女子代表の監督を務めた。

本田監督らが14日、ホームの磐田市役所に草地博昭市長(42)を表敬訪問し、17日の開幕戦に向けた意気込みなどを伝えた。先月末までウズベキスタン女子代表監督を務めた指揮官は「2年ぶりに帰ってまいりました」と笑顔であいさつ。今季はもちろん、「将来的にチームがこの地に根差していくよう盛り上げていきたいです」と力を込めた。

草地氏も笑顔で「おかえりなさい」と応えた。本田氏の監督復帰を「地域のみなさんも喜んでいるのでは。ぜひ1戦1戦必勝で」と希望し、強敵との初戦に向けて「応援、頑張ります」とチームの背中を後押しした。談笑では地域を挙げた応援のことに触れ、「サッカーを見る(観戦)文化を一緒につくっていけたら」と語った。

同席したチーム2年目で同市出身のGK安間帆乃香(静岡産大1年)は、本田監督の復帰で「チームとしてやることが明確になった」と明かした。ボールをしっかり止める、蹴るなどを向上させていくつもり。昨季は出場機会がなかった19歳。「リーグ戦出場目指して頑張りたいです」と草地氏にアピールした。【倉橋徹也】