絶対王者の、県内無敵伝説に終止符が打たれた。25大会連続のインターハイ出場を目指した青森山田が、八戸学院野辺地西に1-1から突入したPK戦で5-6で敗れた。全国高校総体予選の連覇は昨年までの「24」で止まり、県内の連勝記録も、準決勝までの「418」でストップした。

25連覇(27度目)を目指した青森山田は前半に先制されたが、後半に追いついた。1-1で延長戦に突入したが、決着つかず、PK戦へ。5-6で屈して連続優勝が24で途絶えた。1999年(平11)の新人戦決勝(対三沢商)を最後に県内では公式戦で負けたことがなかったが「21世紀」では初めての黒星となった。26年ぶり、四半世紀にわたって敗れていなかっただけに、高校サッカー史に残る「大事件」となった。

青森山田は、現在はJ1のFC町田ゼルビアを率いる黒田剛監督が常勝軍団に育て上げた。23年の秋に正木昌宣監督がコーチから昇格。世代交代となる継承後も23年度の全国高校サッカー選手権で優勝するなど、圧倒的な強さを維持していた。

全国優勝は、今回出場を逃したインターハイで2度(05年、21年)と選手権(16年度、18年度、21年度、23年度)で4度を誇る。クラブの下部組織も参戦する世代最高峰の高円宮杯U-18プレミアリーグも、決定戦が新型コロナ禍でなくなった年を除いても2度の制覇を遂げていた。

全国から「ラスボス」視される王者に、はね返され続けてきた八戸学院野辺地西にとっては、まさに悲願の初優勝。宿敵をついに破り、念願の「青森県代表」として7月26日から福島県で行われる全国高校総体に出場する。

▽就任22年目の八戸学院野辺地西・三上晃監督(49)の話 「やっと、勝てました。今の子たちは、生まれた時から山田さんの優勝しか見ていません。そんな環境で育ってきて『山田さん以外のチームでも、全国に出られるんだ』と証明できたことは大きいですね」