初出場で初優勝を狙うFC町田ゼルビアが、地元の強豪アルイティハド(サウジアラビア)を1-0で下し、4強入りを果たした。前半31分にFWテテ・イェンギが先制点を挙げ、虎の子の1点を守り抜いた。前日のヴィッセル神戸に続き日本勢2チームがともに勝ち上がった。
アルイティハドは元ポルトガル代表の名選手、セルジオ・コンセイソン監督が率いる多国籍軍。町田は立ち上がりから相手の圧力を受けた。しかし、序盤の攻勢に耐えると、流れが変わった。
前半17分にMFナ・サンホが左からドリブルで持ち込みカットインから右足シュート。セルビア代表GKライコビッチの正面でキャッチされたが、このプレーから攻撃に出る時間が増えた。
前半29分には右CKから相手のクリアボールを拾ったMF前寛之がミドルシュート。惜しくもシュートは外へはじき出された。さらにロングスローから好機を作る。
前半31分、右からMF林幸多郎がゴール前へ投げ込んだ。DF岡村大八が頭で流し、FWエリキが落とす。FWイェンギが左足シュートを放った。ブラジル代表MFファビーニョのブロックを突き破り、インゴールへ飛び込んだ。1-0。敵地で先制点を挙げた。
後半はアルイティハドが反撃に出てきた。押し込まれた。後半7分にはアルジェリア代表MFアワールのシュートを林がブロック。ディフレクトしたボールはゴール右ポストをたたいた。ヒヤリとした。
後半15分にはナ・サンホのスルーパスに林が走り込み、GKライコビッチの顔面に足が触れた。1つ間違えばレッドとなりかねないプレーだったが、幸いイエローで済んだ。
後半21分にはエリキ、ナ・サンホを下げてルーキーFW徳村楓大(ふうた)、仙頭啓矢を投入した。気温31度で始まった消耗戦。フレッシュな選手にスイッチし、運動量を保った。
後半28分には再びヒヤリとする場面となった。クロスボールからモロッコ代表FWエンネシリにダイビングヘッドを浴びた。GK谷晃生が跳んだ手の先を抜けたが、左ポストに当たり救われた。
後半31分には落ち着いたプレーを見せたDF中村帆高とMFネタ・ラビを下げ、DF望月ヘンリー海輝とMF下田北斗をピッチに送った。自陣で5-4-1のブロックを作り1点を守りながら、カウンターから徳村のスピードを生かして追加点を狙っていく形を取った。
後半38分には相手アーリークロスに谷が前へ判断良く飛び出しパンチング。さらに波状攻撃を受けたが、クロスをキャッチ。我慢の時間帯に入った。地元で負けられないアルイティハドが激しく前に出てくるが、チームは一体となって対抗した。同40分にはイェンギに代えてFW藤尾翔太が入った。
後半41分、大きな局面があった。FKからアワールに折り返され、ゴール前のMFダニーロ・ペレイラに右足ワンタッチでゴールに押し込まれた。土壇場で1-1とされた。しかしダニーロ・ペレイラがシュートした際にボールが右手に触れており、オンフィールドレビューでゴールは取り消された。
町田は運にも味方され、1-0で逃げ切りに成功した。イエローカードが両チーム合わせて8枚が飛び交う激戦。黒田剛監督も異議で警告を受けるなどチームは死力を尽くして戦い抜き、大きな勝利を手にした。
準決勝は21日(日本時間22日)にブリラム(タイ)とアルアハリ(UAE)の勝者と対戦する。



