バルセロナのアルゼンチン代表FWリオネル・メッシ(31)が史上最高の選手の1人ということに異論を唱える者は少ないだろう。そんなメッシでも今年達成できなかった記録がある。

FOXスポーツアジア(電子版)によると、メッシは今年バルサとアルゼンチン代表で計54試合に出場。ほぼ1試合に1点となる51ゴールをマークした。しかしスポーツ分析専門会社の「OPTA」によると、ヘディングによる得点は1度もなかったという。

頭で点を決められなかったのは、実に11年前の07年以来。FOXによると、くしくも先日「王様」ペレ氏が「メッシは1つの技術(左足)だけの選手。自分と比べるレベルにない」と話したという。数字的に見るとペレ氏の言葉は間違っていないのかもしれない。

とはいえ計51ゴールはクリスティアーノ・ロナウド(ユベントス)やロベルト・レバンドフスキ(バイエルン・ミュンヘン)らを抑え、堂々の1位。ヘディングゴールがゼロでも、上手なのは左足だけだと言われても(実際には右足でゴールを決めることもうまい)、これだけ得点していれば難癖をつけられる筋合いはない。

19年もゴールを量産するであろうメッシ。そのうち何点が頭によるものになるのだろうか。まあ特に求められてはいないと思うが。

【千葉修宏】(ニッカンスポーツ・コム/サッカーコラム「海外サッカーよもやま話」)