RマドリードはFWクリスティアノ・ロナルド(32)の今季初ゴールが飛び出し、アウェーのヘタフェ戦に2-1と勝利した。

 ヘタフェ戦に勝利したRマドリードは、バルセロナが09-10シーズンから10-11シーズンに達成したアウェー12連勝を上回る13連勝のリーガ新記録を達成。ジダン監督は就任100試合目を白星で飾った。

 代表ウィークが終わり、リーガ再開初戦となった試合、RマドリードはFWベイルやDFカルバハルなどが怪我で戦列を離れているが、負けることが許されない中、FWベンゼマ、DFマルセロが先発に復帰した。前半11分にはベンゼマの落しからロナルドが強烈なシュートを放つが、ヘタフェ守護神グアイタが好守を見せ、ゴールを許さない。

 ここまで、リーガの上位相手にもホームのアルフォンソ・ペレスでは自陣に引きこもり守備を固めるのではなく前線から勝負を挑んでいたヘタフェ、同12分、MFアルバロがDFセルヒオ・ラモスとの接触プレーから交代。それでもRマドリードにチャンスらしいチャンスをつくらせずにいたが、ミスの連鎖から先制点をRマドリードに許す。

 同39分、意図のないサイドチェンジを奪われ、ヘタフェDFがクリアを試みるが、ボールはベンゼマの前に転がり、カバーに入ったDFカラをかわして右サイド45度の角度から右足を振り抜くと、好守を続けていたGKグアイタの壁を打ち破った。

 次の1点が試合の流れを決めるものとなったが、ヘタフェが早い時間帯に大事なゴールを決めた。後半11分、カウンターから右サイドに展開。MFポルティージョがラストパスを送ると、混戦の中、FWホルへ・モリーナが流し込みネットが揺れる。

 まだまだリーガの覇権を決めるには多くの試合が残っているものの勝ち点を逃したくないRマドリード。後半29分にロナルドが無人のゴールだったが枠を外し、同30分にテオ・エルナンデスがネットを揺らすがオフサイドの判定で追加点を奪うことが出来ない。

 だが、最後は絶対的エースが活躍する。残り5分、途中交代のイスコのDFラインの裏に出した縦パスからフリーとなったロナルドが右足を振り抜き、ヘタフェGKグアイタを打ち破り、ネットを揺らした。

 エースの今季初得点にベンチからまるで優勝したかのように、マルセロを始めとしたメンバーが飛び出して祝福したRマドリード。残り時間、落ち着いて試合をコントロールし、ヘタフェの反撃を抑えた。

 ジダン監督は「苦しんだがそれは当然なこと。リーガのどの試合も苦しむことはわかっている。なぜなら対戦チームは自分たちとの試合では高いモチベーションを持っているし、ひと泡吹かせようとしてくる。最後は自分たちの色を出して試合をものにした。勝ち点3を獲得したこと、それが今日一番大事だった」と話した。

 Rマドリードは5勝2分け1敗の勝ち点17で2位。首位バルセロナとは勝ち点5差ある。一方のヘタフェは2勝2分け4敗の勝ち点8の14位。なお負傷中のヘタフェMF柴崎岳(25)はこの試合を欠場している。

(山本孔一通信員)