日本代表を率いた西野朗氏が監督(64)に就任したタイは、アラブ首長国連邦(UAE)が入るG組に入った。タイ代表の北海道コンサドーレ札幌MFチャナティップ(25)は17日札幌市内で取材に応じ、西野氏の指導力に期待した。22年W杯カタール大会アジア2次予選、その先の最終予選突破へ、共闘を誓った。

   ◇   ◇   ◇

「タイのメッシ」こと、同国代表のエース、チャナティップは新指揮官を歓迎した。来日3年目。「僕は日本のサッカーを理解しているから、日本人監督はうれしい。ちょっとだけ日本語もできるから、コミュニケーションもできるし」。ともに試合に臨む日を心待ちにし「日本代表はみんなうまいし、強い。その監督をしていた人なので、楽しみ。タイ人選手をレベルアップさせてほしい」と求めた。

日本でプレーしているからこそ触れられる海外のレベルの高さ。タイ国内組も、さらなる成長が必要だと感じており、西野監督がその手助け役となると信じている。「タイも日本と同じスタイル。プレスからカウンター。日本みたいにもっと良くなるといいね」。期待感をあふれさせた。

アジア2次予選で同国はUAEらと同じG組に入った。18年ロシア大会アジア最終予選は日本に2戦2敗。2戦とも先発したチャナティップは、悔しさと責任を感じている。日本へのリベンジの機会は最終予選に持ち越しとなったが、それよりも「W杯に行きたい。行けるように、まずは予選を突破する。僕も頑張る」。ほほ笑みの国の悲願達成は、158センチのJリーガーと、日本人指揮官に託される。【保坂果那】